2013年06月30日

6歳以下の心的外傷後ストレス障害(PTSD)診断基準 DSM-5

DSM-5における心的外傷後ストレス障害(PTSTD)の診断基準は6歳以下では大人とは違った基準が定められています。それを日本語訳してみました。



6歳以下の心的外傷後ストレス障害
Posttraumatic Stress Disorder for Children 6 Years and Younger
A.6歳以下の子供で、実際の死、危うく死にそうになること、重傷、または性暴への、以下の1つ以上の方法での暴露。
1.直接その出来事を経験する。
2.その出来事が他者に、特に身近で世話をしてくれる人に起きるのを目撃する。
注釈:電子的なメディア・テレビ・映画・絵だけを通して見たものは、目撃に含まない。
3. 両親か世話をしてくれる人に起きた外傷的な出来事について知る。

B. 以下にの1つ以上によって示される、外傷的な出来事が起きた後に始まっている、その外傷的な体験に関連した侵入的な症状:
1.自然とわき起こる、不随意の、侵入的で不快な、その外傷的な体験の回想。
注釈:自然とわきおこる、そして侵襲的な回想は、必ずしも不快そうに見えず、遊びのなかでの再演で現れることもある。
2.その出来事に関係した内容そして/または感情を含んだ反復的で苦痛な夢
注釈:その怖い夢の内容が外傷的な出来事と関係していることが突き止められないこともある。
3.その人がまるでその外傷的な出来事が再び起こっているかのように感じるか行動する解離性反応(例、フラッシュバック)(そのような反応は一連のものとしてしょうじ、その極度に強いものは現在の境遇に対する意識を完全に失う形で生じる)。遊びの中で外傷に特異的な再演が生じることがある。
4.その外傷的な出来事の状況を象徴する、またはその外傷的な出来事の状況に類似した、内的または外的きっかけに暴露されて生じる強いまたは延長された心理的な苦痛。
5.その外傷的な出来事を想起させる物事への著しい生理学的反応

C.以下の1つ以上によって示される、外傷的な出来事が起きた後に始まっているか増悪している、その外傷的な出来事に関連した刺激の持続的な回避、あるいは、その外傷的な出来事に関連した、感情と認知の否定的な変化:
・持続的な刺激の回避
1.その外傷的な体験を想起させる活動、場所、または物理的な物の、回避か回避の努力
2.その外傷的な体験を想起させる人、会話、または対人的な場面の、回避か回避の努力
・認知の否定的な変化
3.否定的な感情状態の持続的な頻度の増加(例、恐怖、罪悪感、悲しさ、恥ずかしさ、混乱)
4.遊ばなくなることを含む、重要な活動への関心または参加の著しい減少
5.社会的に引きこもった行動
6.肯定的な感情の表出の持続的な減少

D.以下の2つ以上で確認される、外傷的な出来事が起きたあとに始まったか悪化している、外傷的な出来事に関した誘発と反応の変化:
1.典型的には人か物に対する言語的または身体的な攻撃で表される(全くあるいはほとんど原因がなくとも)怒りっぽい行動、または怒りの噴出(ひどいかんしゃくを含む)
2.過度な警戒
3.過度な驚愕反応
4.集中困難
5.睡眠障害(例、入眠または睡眠維持の困難または睡眠の不安定性)

E.障害の持続期間が1ヶ月以上

F.症状は臨床的に著しい苦痛または両親、同胞、仲間、または他の世話をしてくれる人との関係、あるいは学校における障害を引き起こしている。

G.障害が物質(例、薬物やアルコール)の生理的作用や他の医学的状態によるものではない。

該当すれば特定せよ:
解離性の症状を伴うもの with dissociative symptoms
離人 Depersonalization
現実感の喪失 Derealization
該当すれば特定せよ:
発症遅延 with delayed expression
posted by ぷしこノート at 14:22| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月29日

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断基準 DSM-5

心的外傷後ストレス障害PTSD)のDSM-5の診断基準を日本語訳してみました。DSM-IVからは随分と変更されています。そして、依然として、いや以前にもまして複雑なものであり、丸暗記は不可能なレベル。本質的にトラウマ関連だと考えてから基準に合うのかを読んで確認する必要がありそうです。


心的外傷後ストレス障害
Posttraumatic Stress Disorder


注釈:基準は成人、青年、6歳より上の子どもに適用される。6歳以下の子どもについては、該当する基準を見よ。

A. 実際の死、危うく死にそうになること、重傷、または性暴への、以下の1つ以上の方法での暴露。
1. 直接その出来事を経験する。
2. その出来事が他者に起きるのを目撃する。
3. 近しい親族か友人に起きた外傷的な出来事について知る。家族か友人の、実際の死、または危うく死にそうになることについてであれば、その出来事は暴力による、または偶発的なものでなければならない。
4. 嫌悪するような出来事の場面に、繰り返しまたは非常に強く暴露される。(例、残された人体を集める作業に最初にとりかかる;児童虐待の場面に繰り返し暴露された警察官);これは仕事に関連するものでなければ、電子的なメディア・テレビ・映画・絵を通して暴露されたものには適応しない。

B. 以下にの1つ以上によって示される、外傷的な出来事が起きた後に始まっている、その外傷的な体験に関連した侵入的な症状:
1.自然とわき起こる、不随意の、侵入的で不快な、その外傷的な体験の回想。
注釈:6歳以上の子どもの場合は、その外傷的な体験の主題か一面を表現する遊びを繰り返すことがある。
2.その出来事に関係した内容そして/または感情を含んだ反復的で苦痛な夢
注釈:子どもの場合は、内容が理解できない怖い夢であることもある。
3.その人がまるでその外傷的な出来事が再び起こっているかのように感じるか行動する解離性反応(例、フラッシュバック)(そのような反応は一連のものとしてしょうじ、その極度に強いものは現在の境遇に対する意識を完全に失う形で生じる)。
注釈:小さな子どもの場合は、遊びの中で外傷に特異的な再演が生じることがある。
4.その外傷的な出来事の状況を象徴する、またはその外傷的な出来事の状況に類似した、内的または外的きっかけに暴露されて生じる強いまたは延長された心理的な苦痛。
5.その外傷的な出来事の状況を象徴する、またはその外傷的な出来事の状況に類似した、内的または外的きっかけに対する著しい生理学的反応

C. 以下にの1つ以上によって示される、外傷的な出来事が起きた後に始まっている、その外傷的な出来事に関連した刺激の持続的な回避:
1.その外傷的な体験についての、または関係性が近い、不快な記憶か思考か感覚の回避か回避の努力
2.その外傷的な体験についての、または関係性が近い、記憶か思考か感覚を誘発する外的なもの(人、場所、会話、活動、物体、状況)の回避か回避の努力

D. 以下の3つ以上で確認される、外傷的な出来事が起きたあとに始まったか悪化している、その外傷的な出来事に関連した、感情と認知の否定的な変化:
1.外傷的な出来事の重要な場面の想起不能(典型的には解離性健忘によるもの;頭部外傷やアルコールや薬物によるものではない)
2.自己か他者か世界に対する、持続的で誇張された否定的な考えか予測(例「私が悪い」「誰も信頼できない」「世界は全くもって危険だ」「私の神経系は永久に壊れたままだ」)
3.自己他者に対する批判を生む、その外傷的な出来事の原因か結果についての、持続的な歪められた認知
4.広範で否定的な感情状態(例、恐怖、おびえ、怒り、罪悪感、恥ずかしさ)
5.重要な活動への関心または参加の著しい減少
6.他者から孤立または疎遠になっているという感覚
7.肯定的感情を経験することの持続的な困難(例、幸福、満足、または愛情の感覚を持つことの不能)

E. 以下の2つ以上で確認される、外傷的な出来事が起きたあとに始まったか悪化している、外傷的な出来事に関した誘発と反応の変化:
1.典型的には人か物に対する言語的または身体的な攻撃で表される(全くあるいはほとんど原因がなくとも)怒りっぽい行動、または怒りの噴出
2.向こう見ずな、または自己破壊的な行動
3.過度な警戒
4.過度な驚愕反応
5.集中困難
6.睡眠障害(例、入眠または睡眠維持の困難または睡眠の不安定性)
F.障害(基準B・C・DおよびEの症状)の持続期間が1ヶ月以上
G.症状は臨床的に著しい苦痛または社会的・職業的・他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
H.障害が物質(例、薬物治療やアルコール)の生理的作用や他の医学的状態によるものではない。

該当すれば特定せよ:
 解離性の症状を伴うもの with dissociative symptoms:その人の症状が心的外傷後ストレス障害の基準に合致し、それに加えてストレス対象への反応として、その人が持続的または反復的に以下のどちらかの症状を経験するもの。
離人 Depersonalization:あたかも自己の精神か身体から離れているように、外から傍観しているように感じられる持続的または反復的な体験(例、夢の中にいるような感じ、自己または身体が非現実に感じられる感覚、時間がゆっくり進んでいるように感じる感覚)
現実感の喪失 Derealization:周囲が非現実のように感じる持続的または反復的な体験(例、周囲の世界が非現実のように、夢の様に、離れて、または歪められたようにその人が体験する)
注釈:この亜型を使うには、解離性の症状が物質の生理的作用(例、ブラックアウト、アルコール中毒の間の行動)や他の医学的状態によるものであってはいけない。

該当すれば特定せよ:
発症遅延 with delayed expression:その出来事から6ヶ月間以上経つまで診断基準を完全には満たさなかった場合(ただ、いくつかの症状が始まる時期はそれよりも早いこともある)
posted by ぷしこノート at 10:17| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

強迫性障害の診断基準 DSM-5

何度も何度も確認したり何度も何度も手を洗ったり、分かっちゃいるけど気になって止まらない強迫性障害。DSM-IVでは不安障害の一部として扱われていましたが、DSM-5では強迫性障害の関係をひとつの章として独立させて扱ってます。自分が醜いのではないかと気になってしまう人「身体醜形障害」や、自分の毛が気になって止まらない「抜毛癖」、物を溜め込んで家がものだらけになってしまう「溜め込み障害」もこの一群で扱われています。

DSM-5強迫.pdf

ついに「ゴミ屋敷」にも明確な診断名がつくことになったというのも興味深いところ。細かなところでは、強迫性障害の診断において、病識を問う重きが軽くなったのもポイントでしょう。
posted by ぷしこノート at 18:31| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月25日

不安障害の診断基準 DSM-5

パニック障害全般性不安障害、〇〇恐怖症などを扱う「不安障害」のDSM-5の診断基準を私なりに日本語訳してみました。DSM-IVでは、強迫性障害は不安障害の章に入っていましたが、DSM-5では強迫性障害は別の個別の章として扱われるようになりました。そして、パニック障害に付随していた広場恐怖が、それ単体で扱われるようになりました。他も細部が変わってますので、ご確認ください。

DSM-5不安障害.pdf
posted by ぷしこノート at 23:10| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

タバコ使用障害の診断基準 DSM-5

診断基準DSM-5の「タバコ使用障害」を日本語訳してみました。従来のタバコ依存(ニコチン依存)に相当するもの。この診断基準を通して、続いてしまっている喫煙を見直していただきたいもの、ぜひ禁煙に踏み切っていただきたいものです。

タバコ使用障害.pdf

タバコ使用障害 Tabacco Use Disorder
A. 臨床的に重大な障害や苦痛を引き起こすタバコ使用の不適応的な様式で、以下の2つ以上が、同じ12ヶ月の期間内のどこかで起こることによって示される。
1. タバコをはじめのつもりよりも大量に、またはより長い期間、しばしば使用する
2. タバコを中止、または制限しようとする持続的な欲求または努力の不成功のあること
3. タバコを得るために必要な活動、またはタバコ使用に費やされる時間の大きいこと
4. タバコの使用に対する渇望・強い欲求または衝動
5. タバコの反復的な使用の結果、仕事・学校または家庭の重大な役割義務を果たすことができなくなった。(例、仕事に支障が生じる)
6. 持続的あるいは反復的な、社会的なまたは対人関係の問題がタバコの影響により引き起こされたり悪化したりしているにもかかわらずタバコ使用が持続(例、喫煙について口論になる)
7. タバコの使用のために重要な社会的、職業的または娯楽的活動を放棄、または減少させていること
8. 身体的危険のある状況でタバコを反復使用する(例、ベッドでの喫煙)
9. 精神的または身体的問題が、タバコによって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、タバコ使用を続けること
10. 耐性、以下のいずれかによって定義されるもの:
 a.期待する効果を得るために、著しく増大した量のタバコが必要
 b.同じ量のタバコの持続使用で効果が著しく減弱
11. 離脱、以下のいずれかによって定義されるもの
 a.タバコに特徴的な離脱症候群がある(タバコ離脱の基準AとBを参照)
 b.離脱症状を軽減したり回避したりするために、タバコ(またはニコチン等の密接に関連した物質)を摂取する

該当すれば特定せよ:
早期寛解にあるもの In early remission:以前にタバコ使用障害の基準を完全に満たし、その後にタバコ使用障害の基準(A4「タバコの使用に対する渇望・強い欲求または衝動」以外)のいずれも満たさない時期が3ヶ月以上12カ月未満の間あったもの
持続した寛解にあるもの In sustained remission:以前にタバコ使用障害の基準を完全に満たし、その後にタバコ使用障害の基準(A4「タバコの使用に対する渇望・強い欲求または衝動」以外)のいずれも満たさない時期が12ヶ月以上あったもの。

該当すれば特定せよ
維持治療中である On maintenance therapy:ニコチン置換療法などの長期の維持治療を受けている者で、治療によりタバコ使用障害の基準を(ニコチンの投薬への耐性またはニコチンの投薬からの離脱以外のもの)のいずれも満たさない者。

管理された環境下にある In a controlled environment:この付加的な特定用語はタバコの使用が制限された環境にいる人に用いられる。

現在の重症度を特定せよ:
 軽度 Mild: 基準の2つか3つを満たす
 中等度 Moderate: 基準の4つか5つを満たす
 重度 Severe: 基準の6つ以上を満たす
posted by ぷしこノート at 07:00| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月21日

双極性障害(躁うつ病)の診断基準 DSM-5

DSM-5における、双極性障害"Bipolar Disorder"の章を日本語訳しました。

>DSM-5双極性障害.pdf

DSM-IVでは、うつ病と双極性障害が1つの章「気分障害」として扱われていましたが、DSM-5からは「うつ病」「気分障害」が別々の章として扱われています。そして、抗うつ薬などにより誘発された躁状態に対する扱いがいくらかDSM-IVからは変わり、双極性障害の幅が広がったといえるでしょう。

posted by ぷしこノート at 17:00| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月18日

うつ病(抑うつ障害)の基準 DSM-5

DSM-5における、大うつ病(Major Depressive Disorder"を含む抑うつ障害(うつ病性障害)の章を日本語訳しました。日本語版が発売されるその日までの間、参考にして頂ければ幸いです。

DSM-5うつ病.pdf

DSM-IVでは死別反応を超えるものを、2ヶ月以上続くもの、または重度の特徴を持つものと定義されていました。DSM-5では2ヶ月や症状などの人為的な線を引かず、死別反応の範囲か否かは、臨床的な判断に委ねられました。
DSM-IVでは「産後うつ病」が扱われていましたが「出産前後のうつ病」に拡大されましたた。
気分変調症と慢性うつ病が「持続性抑うつ障害」に統合されました。2年以上が経過した大うつ病は「大うつ病+持続性抑うつ障害」とすることになりそうです。
その他、小さな変更点が色々とありますのでご確認ください。

posted by ぷしこノート at 18:15| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月17日

統合失調症(統合失調症スペクトラム)の基準 DSM-5

DSM-5における、統合失調症を含む統合失調症スペクトラムを日本語訳しました。日本語版が発売されるその日までの間、参考にして頂ければ幸いです。

DSM-5統合失調症.pdf

 DSM-IVでは、5つのA項目のうちどれでも2つを満たすことが求められていました。しかし、DSM-5になり、A項目のうち1つは妄想か幻覚か解体した会話のいずれかであることが定められました。さらに、DSM-IVでは特に奇異な妄想や、自己の行為を説明する幻聴または2つの声が対話する幻聴であれば、それ1つでもA基準を満たすこととされていましたが、DSM-5ではそれらの症状を特別扱いせずA項目2つ以上を条件としています。従来は「シュナイダーの一級症状」を診断上、重く扱っていましたが、それを止めたということでしょう。
posted by ぷしこノート at 19:51| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

アルコール問診票(DSM-5)

DSM-5アルコール使用障の基準にもとづいた問診票を作成しました。アルコール使用障害とは、DSM-IVではアルコール依存症・アルコール乱用と診断されていたものこと。今回の問診票作成の目的は「頭に項目を入れる負担を減らす」「聴取にかける時間を減らす」の2つ。これにより専門家でなくとも、日常臨床の中でより適切に、もらさず診断し、治療につなげることができることを願います。

アルコール問診票.pdf
posted by ぷしこノート at 19:17| 質問紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月11日

アルコール使用障害 DSM-5(DSM-IVにおけるアルコール依存症)

DSM-5のアルコール使用障害を自分なりに日本語訳してみました。
DSM-IVにおけるアルコール乱用アルコール依存アルコール使用障害として統合されました。乱用の4項目のうち、違法性を問う項目を削除した3項目+依存の7項目+摂取欲求についての1項目を合わせた計11項目で診断することになりました。DSM-IVの依存症は3項目以上を満たしたものを診断しましたが、DSM-5の使用障害は2項目以上満たせば診断に至ることになり、以前よりも診断が広がっています。

アルコール使用障害DSM-5PN訳.pdf


アルコール使用障害 Alcohol Use Disorder DSM-5診断基準

A. 臨床的に重大な障害や苦痛を引き起こすアルコール使用の不適応的な様式で、以下の2つ以上が、同じ12ヶ月の期間内のどこかで起こることによって示される。
1 アルコールをはじめのつもりよりも大量に、またはより長い期間、しばしば使用する
2 アルコールを中止、または制限しようとする持続的な欲求または努力の不成功のあること
3 アルコールを得るために必要な活動、アルコール使用、または、その作用からの回復などに費やされる時間の大きいこと
4 アルコールの使用に対する渇望・強い欲求または衝動
5 アルコールの反復的な使用の結果、仕事・学校または家庭の重大な役割義務を果たすことができなくなった。
6 持続的あるいは反復的な、社会的なまたは対人関係の問題がアルコールの影響により引き起こされたり悪化したりしているにもかかわらずアルコール使用が持続
7 アルコールの使用のために重要な社会的、職業的または娯楽的活動を放棄、または減少させていること
8 身体的危険のある状況でアルコールを反復使用する
9 精神的または身体的問題が、アルコールによって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、アルコール使用を続けること
10 耐性、以下のいずれかによって定義されるもの:
a. 酩酊または希望の効果を得るために、著しく増大した量のアルコールが必要
b. 同じ量のアルコールの持続使用で効果が著しく減弱
11 離脱、以下のいずれかによって定義されるもの
a. アルコールに特徴的な離脱症候群がある(アルコール離脱の基準AとBを参照)
b. 離脱症状を軽減したり回避したりするために、アルコール(またはベンゾジアゼピン等の密接に関連した物質)を摂取する


現在の重症度を特定せよ:
軽度(Mild): 基準の2つか3つを満たす
中等度(Moderate): 基準の4つか5つを満たす
重度(Severe): 基準の6つ以上を満たす

該当すれば特定せよ:
早期寛解にあるもの(In early remission):以前にアルコール使用障害の基準を完全に満たし、その後にアルコール使用障害の基準(A4「アルコールの使用に対する渇望・強い欲求または衝動」以外)のいずれも満たさない時期が3ヶ月以上12カ月未満の間あったもの
持続した寛解にあるもの(In sustained remission):以前にアルコール使用障害の基準を完全に満たし、その後にアルコール使用障害の基準(A4「アルコールの使用に対する渇望・強い欲求または衝動」以外)のいずれも満たさない時期が12ヶ月以上あったもの。

該当すれば特定せよ
管理された環境下にある(In a controlled environment):この付加的な特定用語はアルコールの使用が制限された環境にいる人に用いられる。
posted by ぷしこノート at 19:53| 診断基準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする