2017年09月07日

神経性やせ症の身体症状

神経性やせ症(いわゆる拒食症)の人は、髪の毛が抜けやすくなりますが、同時にうぶ毛が増え、5αリダクターゼの活性低下が影響していると考えられています(Glorio et al., 2000
毛とアノレキ.jpg

神経性やせ症の人は、コレステロール値が高い傾向にあるといい、これは体重が回復した際には正常化するといいます(Matzkin et al., 2006)。koresute.jpg

神経性やせ症では、甲状腺ホルモンが低下しており(Smorawińska et al., 2003)、甲状腺自体が萎縮しているといいます(Støving et al., 2001)。
アノレキと甲状腺.jpg

神経性やせ症では、栄養摂取の不足のみならず、嘔吐や下剤乱用に伴う電解質の喪失で、しばしば低カリウム血症が生じています。
アノレキ低カリウム.jpg

神経性やせ症では、しばしば過剰に活動する過活動が生じます。運動でさらなる痩せを求めるだけでなく、不快な気分の解消や、強迫性によるものと考えられています。
過活動.jpg

極端な拒食が続いた低栄養状態で、急に過量の栄養を再開すると低リン血症が生じ、リフィーディング症候群(再栄養症候群)という多臓器不全が生じることがあり、栄養は少量から再開して徐々に増量し、その際に血液検査でリンの値を繰り返し確認して補充しておく必要があります。
アノレキ再栄養.jpg

posted by ぷしこノート at 20:37| 精神科ブログ講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする