2013年10月29日

月経前不快気分障害(PMDD)問診票

 月経前に生じる身体・精神の変調の強いものは月経前症候群(Premenstrual Syndrome:PMS)と医療で扱われることがあり、その中でも精神の症状が強いものは診断基準DSM-5で月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)と定義されています。
 精神科医でも、PMS/PMDDを専門に扱っているのでもなければ、その症状は覚えきることが困難で、感覚的に診断されがちです。そこで、より簡便に、同時に正確に診断するための補助として使うことのできる問診票を作成しました。問診票だけで判断せず、記載したことを医師が臨床的に判断する必要があります。医師が臨床の場で使うもよし、「私、もしかしてPMDD?」と思う方が自ら記載して医師のもとに持っていくのもよし。ご活用いただければ幸いです。

月経前不快気分障害 問診票.pdf


posted by とある精神科医 at 19:07| 質問紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

アルコール問診票(DSM-5)

DSM-5アルコール使用障の基準にもとづいた問診票を作成しました。アルコール使用障害とは、DSM-IVではアルコール依存症・アルコール乱用と診断されていたものこと。今回の問診票作成の目的は「頭に項目を入れる負担を減らす」「聴取にかける時間を減らす」の2つ。これにより専門家でなくとも、日常臨床の中でより適切に、もらさず診断し、治療につなげることができることを願います。

アルコール問診票.pdf
posted by とある精神科医 at 19:17| 質問紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月24日

睡眠関連食行動障害と夜間摂食症候群

夜間に食事をしてしまう人がいる。ある人は夜の酷い食欲に悩み、ある人は目覚めたときに「おはよ!……誰?こんなに食べ散らかして片付けてないのは……え、私!?」と驚く。

夕飯を食べた後、寝る前に異常に食べたくなる、あるいは夜中に目覚めて異常に食べたくなるのが夜間摂食症候群NES)。意識障害なく完全に目覚めており、夜の食欲がポイント。

夜に眠ってから、眠ったまま(あるいは半覚醒状態で)食事をしてしまうのが睡眠関連食行動障害(SRED)。診断基準は次の通り
A:不随意的な飲食エピソードが、主要睡眠時間帯に繰り返し生じる
B:不随意的な飲食エピソードの反復とともに、以下の1つ以上が認められる。
1)食物・非食用の物・毒物を奇妙な形式や組み合わせで口にする
2)摂食エピソードの繰り返しのためもたらされる睡眠分断に関連して不眠が認められ、回復的でない睡眠、日中の疲れ、または眠気を訴える
3)睡眠に関連した怪我
4)食べ物を探したり調理したりする間に危険な行為に及ぶ
5)朝の食欲不振
6)高カロリー食品の過食を繰り返すことによる健康への悪影響

C:この障害は、他の睡眠障害・身体疾患や神経疾患・精神疾患・薬物使用・物質使用障害で説明できない

睡眠関連食行動障害.pdf

専門家でもなければ、なかなか馴染みの無い障害であり、私自身も外来で診断基準が曖昧になる。そこで診断を補助する用紙を作成した。短時間で、より確実な診断をするのに役立つといいな♪
posted by とある精神科医 at 18:00| 質問紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月16日

物質使用障害(物質依存症)問診票

DSM-IVにおける物質依存症(と物質乱用)を引き継ぐ診断となる、DSM-5Draftにおける物質使用障害について、問診票を作ってみました。

物質使用障害問診票.pdf

なんとなく診断するのではなく、根拠を押さえて診断したいもの。もちろん、この問診票で単純に診断すべきではありません。しかし、様々な項目について無理なく漏らさず問診するのに活用できるのではないかと期待します。よろしければ、ぜひご活用を。
posted by とある精神科医 at 18:32| 質問紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

PHQ-9

自記式抑うつ状態の評価尺度"PHQ-9"を使用するようになりました。項目はDSM-IVの抑うつの項目の頻度を問い、各項目0〜3の点数をつけてもらうものです。点を合計し、9項目で0〜27点の点になります。
PHQ-9.pdf

頻度だけを扱い、強さや質を問わず、非常に単純です。その評価に深みは感じられませんが、お気軽に実施できます。そして、DSM-IVの項目なので、医師の立場からすると抑うつ状態の患者さんの初診で扱うと、DSM診断の助けになります。
スコアが10以上は、大うつ病に対して感度・特異度とも88%だったと報告されています。5点以上は軽度、10点以上は中等度、15点で中等度の重度、20点で重度と評価できるとされています。

医師が用いるだけでなくうつ状態の患者さんが、通院のたびに自分でPHQ-9をつけて主治医に渡すのもオススメできるかもしれません。
posted by とある精神科医 at 19:10| 質問紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする